生命保険が高いと感じたら。いま必要な保険をムダなく・損せず選び直す生命保険の見直し方法

保険

生命保険て、なんだかよくわからないですよね。
なんか、難しいんですよ……。

わたし自身、よくわからないまま生命保険に加入していました。
そのまま払ってきたけどやっぱり高い気がする……と感じていたんです。

当時、家計もラクではなかったので、とりあえず……と思い見直してみたら、明らかに過剰な保険になっていて、余計なお金を支払っていたことがわかりました。

とはいえ、生命保険の保険料が高いと感じていても、そのときはその金額が妥当かどうかを判断することはむずかしいんですよね。

じぶんで見直そうにも保険はややこしくてよくわからない……
保険料だけで判断して、本当に解約していいものなのかどうかもわからない……

では、生命保険は、どのように見直していけばいいのでしょうか。

この記事では、わたしが実際に保険相談などで学んだこと通して、ライフステージから見た生命保険の組み立て方や、掛け捨て型・貯蓄型保険の比較と選び方、見直しの具体的な方法を紹介しています。

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目次

ライフステージから判断する

人生の岐路

生命保険の目的は、じぶんの死後、あるいは高度障害時にお金を残すこと。
それも、じぶんのためではなく、ほとんどが家族のためです。

ポイントとなるのは2点。

  • お金を残す必要がある家族がいるかどうか
  • まんがいちのときに使える貯金額

この2つから見ていきますが、大きな分岐点となるのは、ライフステージです。

独身の会社員・フリーランス(扶養家族ナシ)

独身で扶養する家族がいない場合、生命保険は不要です。

若いうちから掛けておいたほうが保険料が安いよ!なんて言われることもあるかもしれませんが、何歳に加入しようとも、トータルの保険料はそれほど変わらないのが保険のカラクリです。

若いうちから保険料にたくさんお金を払うより、その分貯金をしたり、加入できる場合は、個人型確定拠出年金を始めることをおすすめします。

医療保険は、会社員であればほとんどいらないですが、フリーランスの場合は日額5,000程度のものに1本くらい入っておくと、無収入期間をやり過ごせて良いですね。

こどものいない夫婦

こどものいない夫婦の場合、生命保険に頼らなくても大丈夫です。

生命保険で備えるよりも、お互いになにかあっても困ることがないように、貯蓄をして資産を増やしながら、家計をどんどん強くしていきましょう。

パートナーが専業主婦(主夫)だから……という場合、まんがいちがあったときに、就職先を探したり、引っ越したりする、生活を立て直せる期間をやり過ごせるだけで十分です。

こどものいる夫婦

生命保険が必要になるのは、このライフステージからです。
こどもが生まれたら、その分保障も厚くしておく必要があります。
 
まんがいちがおきてしまったときのために、こどもの教育費と、当面の生活費がまかなえるくらいは備えておきたいものです。
 
こどもの人数だけ、少しずつ厚くできると理想的です。
また、専業主婦(主夫)であるかどうかもポイントです。

若い方なら再出発も検討できます。
すべての生活費を生命保険でまかなおうと考えるのではなく、パートや会社員として復帰することを前提とし、足りない分を生命保険で補うように考えると、保険料が高くならずに済みますよ!

こどもが生まれて、住宅を購入した

住宅を購入した場合、生命保険を減額させることも可能です。
これまでは賃貸に住んでいたのなら、賃貸料を含む形で保障が設計されていたかもしれません。

住宅を購入すると、まんがいちがあったときには住宅ローンの全額が弁済される「団体信用生命保険」というものに加入するため、家賃のために備えていた保障分を減らすことができます。

保障が減れば、それだけ保険料も安くすることもできます。
住宅を購入した際は、ぜひ生命保険を見直してみてくださいね。

こどもが独立

こどもが独立したら、また生命保険がいらない時代がやってきます。
 
専業主婦(主夫)のいる家庭ならば、当面の生活費としていくらか残す選択肢をとることもありますが、貯蓄がある程度あるのなら、生命保険は不要になります。
 
しかし、このライフステージになると、体の不調も出てきつつあるかもしれません。
持病を抱えているのならば、あたらしく加入することはむずかしいこともありますので、見直し自体は慎重に。
 
もし、保険を乗り換えるのならば、先に加入しておいて、あとから古い保険を解約するようにしましょう。
 
ここは、家計や貯蓄の状況と照らし合わせながら、持病の有無で、要・不要を判断する必要があります。

死別・離別でひとりになった

わたし自身父を早くに亡くしています。
ですので、母が、夫と死別していることになります。

死別・離別といっても、ここはこどもが独立しているかどうかで変わります。

もう、すでにこどもも独立しているのなら、生命保険はほとんど不要です。
身の回りを整理するためのお金として、いくらか残しておく、ということでもいいかと思います。

こどもがまだ独立していない場合は、こどもが独立するまでの間だけ、これまでより厚くしておく必要があります。

わたしの母も、父が他界したときは弟がまだ小学生だったので、生命保険を見直し、少し多めに掛けるようになりました。

独立してしまえば、もうほとんど生命保険は必要ないので、保険料が割安な定期タイプの保険を利用すると良いですよ!

生命保険でとても大事なこと

ライフステージから、生命保険が必要かどうかを判断することができます。

生命保険は、扶養する家族の有無がポイントです。
扶養家族がいないのなら掛ける必要はないもの。

生命保険に頼らなくてもよいステージにいるかたは、生命保険を解約して保険料を節約することもできます。

また、解約までしなくても「減額」という形でミニマム化させることもできますよ。
もちろん、その分保険料も安くなります。

では、次に、生命保険が必要なライフステージの場合、どんな保険を選んでいけばいいのかを考えていきます。

「掛け捨て」と「貯蓄型」を比較するのはNG

生命保険には、掛け捨てと、貯蓄型の2つがあり、この2つは大きく異なっています。

掛け捨ての保険
保険料は掛け捨てで、解約しても掛け金は戻ってこない。
保険料は割安だけど、保障期間には限りがある。
 
貯蓄型の保険
貯蓄性のある保険で、保障は一生涯。
解約時にお金が戻って来るが、その分保険料が高い。

貯蓄型は一生涯保障だけど、高い・・・
掛け捨ては定期タイプになっているけど、保険料が安い・・・
結局どちらがいいのだろう?と悩むこともあるかもしれませんが、

同じ保障内容で、この2つの保険を比較することはおすすめできません。

そもそもこの2つの保険は、備えるべき保障の目的の違いで使い分けるものです。
1つの目的にあわせて比較すれば、掛け捨てが割安になり、貯蓄型のデメリットが際立ってあたりまえなのです。

比較する意味がない理由

たとえば、30歳の男性が、死亡保障1,000万円の保障を得たいと思った場合を比較してみましょう。

生命保険の比較表
※2016年3月時点

掛け捨てタイプで、保険期間を平均寿命に近い80歳にした場合も比較してみました。
保険料は月額3,464円になります。

掛け捨てと貯蓄型は、性質の違う保険です。

同じ保障を同じ期間得るために比較してみましたが、貯蓄タイプの終身保険と掛け捨ての定期保険では、保険料に差がでるのは普通のことというのがわかります。

長期の保障は掛け捨て、短期の保障は貯蓄型

掛け捨てと貯蓄型は、保険期間の長さで使い分けるといいと考えています。

上の例で示したように、貯蓄型の終身保険は、一生涯の保障がありながら貯蓄性も高いのですが、これはデメリットにもなります。

30歳で加入したら、満了がくる60歳までの30年間、ずーっと払い続けなければいけません。

30年間、経済状況がまったく変わらないということもあり得ませんし、結婚や出産、病気のときや親の介護で、まとまったお金が必要になってくることもあるかもしれませんよね。

そうなると、いくら貯蓄性のある保険とはいえ、お金の行き先が、長期間「保険料の支払い」に固定されてしまうと、家計が厳しくなったときに解約以外の手が取れなくなります。

そして、満了がくるまえに解約してしまうと、残念ながら元本割れしてしまうので、払った保険料以下の金額しか戻ってきません。

さらに、保険は解約してしまえば保障は終わってしまいますから、終身保障を得ようと思えば、解約せずにおいておく必要があるのです。

このことから、生命保険においては、掛け捨てはもったいないし、一生涯(長期)の保障がほしいから終身保障を選ぶという理由はありえないことがわかります。

死亡・高度障害になってしまった時には、掛け捨ても貯蓄型も、同じように1,000万円の保険金がおりることに変わりありません。

長い期間得ておきたい保障があるのなら、家計に負担が少ない、割安な掛け捨てでじゅうぶんではないでしょうか。

貯蓄型の生命保険を利用するときとは

では、貯蓄型の生命保険を利用する保障の目的とは、どんなものがあるかというと・・・

将来、絶対に必要になるお金に備えるために利用する

ということです。

たとえば、学資保険があります。
これも貯蓄型保険の1つです。

教育費の準備のため、必要なときに必要な分だけ備えるためには最適の保険になっています。
比較的短期間(15年〜)であり、かつ、目的も明確です。

生命保険としての役割を果たしながら、将来必要な教育費の準備もできます。
 
わが家は、終身保険を学資保険代わりに、10年満期のものを時期をずらしながら3本ほど契約しました。

学資保険の選び方。貯蓄型保険の返戻率を少しでも高くする方法

生命保険の保険料を安くする方法

保険料が安くなった

掛け捨てと貯蓄型使い分けがわかれば、生命保険でどう備えるのか、というのが具体的に見えてきますよね。

長期の生活保障は定期保険で備え、教育費などで一時的に必要になるお金には、終身保険などの貯蓄型保険を上乗せして備えるのが理想的です。

となると、夫婦それぞれの生命保険+こどもの人数分の学資保険に備えられていれば当面OKなのです。

もし、これ以上にたくさんの生命保険で備えているのなら、いま一度整理することをおすすめします。

また、長期の生命保険は定期保険(掛け捨て)で備えているけれど、その保険が「収入保障保険」ではないのなら、こちらも乗り換えを検討することで、保険料を安くできる可能性もありますよ!

収入保障保険についてはこちらにまとめています。
無料の保険相談で「収入保障保険」に乗り換えたら、保険料が半額になりました

無料の保険相談を活用する意味とは

しっかりと保険について学び、あらためてじぶんに必要な生命保険がわかったのなら、次にやるべきことは保険相談をしてみることです。

保険相談では、プロの意見を無料で聞く機会が得られます。

また、ネットでも生命保険が申し込める時代ですが、生命保険のなかには、対面でしか申し込みができない生命保険もありますよ。

それに、対面で申し込むことで、よりきめ細かい設計ができるので、わたしは対面での契約をおすすめします。

保険相談窓口にも、親身になって相談にのってくれる良い相談員がいますよ。
いまのところ、保険のビュッフェ経由で来てくださった方が、いちばんシンプルな保険を提案してくれました。

保険のビュッフェで保険相談。評判は?口コミは?どんな内容なの?気になる無料相談の流れを徹底解説しました

他の相談窓口を利用したときに、ちょっと合わないなぁと思ったFPさんや保険コンサルタントさんにも当たったことがあります。
そのときは、次回の予約は取らずに終わらせました。

合うと思う相手はひとりひとり違うから、じぶんに合うFPをじぶんで探す。
良い生命保険選びには欠かせないこと。

前述したとおり、生命保険が必要なライフステージであれば、夫婦の生命保険と学資保険を子どもの人数分そなえておけばいいだけ。

とてもシンプルですよね。

シンプルにしておくメリットは、保険料の節約になることはもちろん、管理も簡単ですよね。
生命保険は、備えも中身もシンプルがいちばんですよ!

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