学資保険選びって、難しいですよね。
どんな商品が良くて、どうやって契約すればいいのかわからない。
そもそも子どもの進路が、赤ちゃんのときからわかるわけもないですから(苦笑)
2016年2月よりマイナス金利が導入された影響から、生命保険でも保険料の値上げをする会社が増えてきました。
とくに貯蓄型の保険、いわゆる終身保険や学資保険は、2016年4月から値上がりが決まっている商品もあります。
保険料があがってしまうと利率も落ちてしまいます。
これからも保険料の値上がりは続く傾向にありそうなので、検討にされているかたは、なるべく早く行動できるといいですね。
まだまだ学資保険について調べている途中だというかたは、マイナス金利導入まえまでと同じような利率は見込めないということを頭においておきましょう。
では、子どもの進路に備えて学資保険に入るときは、どうすればいいのでしょうか。
学資保険の上手な入り方って、あるのでしょうか?
学資保険には2つの目的があります。
先に知っておきたいのは、学資保険には2つの側面があるということです。
その側面とは、貯蓄と保険です。
学資保険は貯蓄性のある保険ですので、「保険料を払う=貯蓄になる」というものです。
ですので、教育資金の準備として加入している方もいると思います。
また、保険という言葉があらわす通り、加入者(学資保険では親)にまんがいちがあったときにも備えています。
死亡・高度障害で保険料の払い込みが免除されながらも、保険金が満額支払われるので教育費の準備に役立ちます。
貯蓄しながら、まんがいちに備える。
これが学資保険の2つの目的です。
学資保険で大切なのは返戻率だけど・・・
学資保険は、払い込んだ保険料に対して、最終的にいくらになって戻ってくるのかというところを見ていく必要があります。
これを示した数字を返戻率といいます。
100%を切ると元本割れ、100%以上なら払ったお金以上に戻ってくるということ。
返戻率が100%以下は元本割れしている商品なので、入る価値もありません!
これならば、普通に定期預金にしたほうが、よっぽどいいということになります。
しかし、教育資金の貯金を定期積立だけで備えるには弱すぎます。
たとえば、教育費が50万円しか貯まっていないときにまんがいちが起きてしまうと、50万円しか残りません。
学資保険に加入しておくと、保険金はちゃんと入ってきますので、残された家族にとって選択肢の幅を広げられます。
学資保険の返戻率を上げる方法
学資保険を契約する際、同じ商品でも返戻率を高める方法はいろいろありますので、ここでご紹介します。
加入時期で変わる!返戻率が高くなる入り方。
学資保険の相談に、無料保険相談を利用して妊娠中から情報を集めていました。
出産後すぐに加入できるように、資料や見積もりを出してもらっておいて、出産後早い段階で加入を済ませました。
学資保険も保険ですから、加入者の年齢が低い方が返戻率が高くなります。
そして、学資保険を選ぶ場合ですと、子どもの年齢も低い方が有利になります。
親/子 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 7歳 | |
25歳 | 支払総額 | 262万円 | 266万円 | 270万円 | 274万円 | 291万円 |
返戻率 | 114% | 112% | 110% | 109% | 102% | |
45歳 | 支払総額 | 269万円 | 272万円 | 276万円 | 280万円 | 295万円 |
返戻率 | 111% | 109% | 108.5% | 107% | 101.6% |
※2015年時点
ある保険ではこういう結果になりました。
学資保険に加入するなら、0歳のうちに加入しておくほうが返戻率が高くなります。
親自身の年齢が若いほど返戻率もあがっているので、身動きの取れる妊娠中から保険相談を利用して、見積もりを出してもらっておくと安心です。
誕生日が近いなら、お早めに!
年払いを利用する
学資保険を契約するときは月払いと年払いが選ぶことができます。
これを年払いにすることで、総払い込み保険料を少なくすることができるので、返戻率を上げることができます。
短期で支払う
学資保険の払い込み期間は15年、18年など長期にわたるものも多いですが、わが家では10年で払い込みを済ませるように設計しました。
こちらも年払いと同じ理由で、総払い込み保険料を減らすことができるので、結果として返戻率を高めることができます。
特約をつけない
特約はつけないようにしましょう。
たとえば子どもの医療特約は不要です。
乳幼児医療費助成制度という公的な制度もあり、子どもの医療費は比較的安い地域も多いものです。
学資保険に医療特約をつけるのではなく、子ども共済などを利用して、医療保険は別に備えほうが返戻率を上げることができます。
学資保険なら税金の控除が受けられる!
返戻率とは違いますが、学資保険という生命保険を利用することで、生命保険料控除を受けることができます。
定期預金で貯めていれば税金を取られてしまいますが、学資保険にすることで節税になりますよ。
学資保険のシミュレーションは、いくつか出してもらえると安心です。
また、返戻率も保険によって大きく違いいます。
返戻率を最重視しながら、まんがいちのために備える。
FPさんが請け負っている保険相談などを利用して、複数の保険会社の見積もりを出してもらい、より高い返戻率の学資保険を選んでいきましょう。