節約したいなら、まずは在庫をチェックすべし!
家の中にあるものを把握し、ものを整えるだけで節約効果はアップします。
おまけに、部屋も片付くというメリット付き!
たとえば、ストックしている日用品、調味料や食材、文房具、おもちゃ、子どもたちのものや洋服。
これらをすぐにパパッと思い浮かべることはできますか?
もっと身近なものでいうと、いま、おサイフの中に入っているカードや現金、なにがどこに入っているかすぐに答えられますか?
これらをすぐに答えられない、あるいは思い浮かべられないなら節約のチャンスです!
「不安」が無駄なものを増やしてしまう
長く生きていると、不安もそれなりに増えていくもの。
不安を抱えていると、それに備えようとどんどんもの増やしてしまったり。
不安に備えているつもりでものを増やし、それが結果として無駄遣いとなり、お金が無駄になっていて貯金ができなくなっていたり。
保険のかけ過ぎでお金が貯められていなかった、なんてこともよく聞く話です。
ものすごく簡単なことですが、いま持っているものをチェックするだけで不安が軽くなったりします。
なぜ不安が軽くなるのかというと、目的や行動すべきことが見えてくるからなんです。
行動が変わると将来の結果も変わってきますよね。
たとえば、日用品のストック数を把握しておけば、安いからいま買っておかないとソンをする!という気持ちに駆られることもなくなります。
ストックはいつか使うものだから、いつ買ったとしてもムダにならないように見えます。
でも、もしそれを買ったことで家計が予算オーバーをしていたらどうなるでしょうか。
予算オーバーした結果、ほかに買いたかったものが買えなくなるかもしれません。
もしかしたら、突然の集金に対処できなくなるかもしれません。
本当に欲しかったものが買えなくなってしまうかもしれないし、ムダに多く買ったことで収納が圧迫され、暮らしが不便になるかもしれませんよね。
無駄に多く買ったものがどんどん積み重なり、当時は必要だと思って買ったものも死蔵品となり、捨てるしかないものも出来上がってしまうこともあるでしょう。
そうなると、ゆとりがまったくないという状態を作り出してしまいます。
きちんとストックを把握し、いま必要な分だけ持つという暮らしはこの「ゆとり」を生み出すことにつながります。
ゆとりが積み重なることで、不安や心配が少しずつ和らいでいくのです。
ほんとうに小さなことなのですが、こういうことが積み重なって、いつも少しだけ多い支出というものを作り出し、気持ちにも財布にも、そして部屋にもゆとりがなくなってしまう、のかもしれません。
どうせ積み重ねるなら、小さなゆとりを
心配だから多めに備える。
その行動自体を否定しません。
実母や夫の家族の行動を見て思うのですが、年をとれば、頻繁に買い物に行けなくなります。
少し多目のストックがあるほうが良いときもあります。
でも、日用品ならまだしも、食材となると話は別ですよね。
期限が切れてしまえば、どうにもできません。
そのときは、じぶんが必要だと思う量を、あらためて見つめ直してみるのもいいと思います。
お金も同じです。
貯金をすることは決して悪いことではありません。
ただ、貯めるために、苦しい我慢をしているときは、ほんとうにそこまでしてお金を貯めなければいけないのか、少し振り返ってみるのも良いですね。
老後に1億円も必要だと言われているけれど、暮らしを見直して家計のダウンサイジングをすれば5,000万円くらいで済むかもしれない。
いや、もしかしたら年金だけで事足りるかもしれない。
そうだとしたら、将来を悲観しながら、がんばって苦しい貯金をする必要もなくなります。
最終的な目的やゴールが見えてくれば、不安や心配も減ってきますよね。
じぶんの不安を見つめてみて、その不安を感じる根本的なものを客観的に見つめてみること。
わたしは、ものをたくさん抱えていた頃よりも、不安はかなり薄れています。
お金の管理が行き届くようになってから、将来について悲観することもなくなりました。
漠然とした不安と付き合う必要もなくなり、いまは、お気楽に好きなように暮らしています。
なんだかおおげさな話になってしまいましたが、感情だけでものごとを考えず、少しだけ立ち止まって、理論的・客観的に考えてみること。
たった1つの、小さな小さな日用品のストックを見直すことで、もしかしたら、将来の不安がきれいさっぱり消えてしまうことだってあり得ます。
将来についてなんとなく不安に感じる部分があるなら、いまの暮らしを見つめ直し、もののストック、お金のこと、身の回りのことを把握することから始めてみるのもいいかもしれませんね。