特産品目当てでふるさと納税だなんて、なんかガツガツした感じがする
ふるさとじゃないのにふるさと納税して特産品もらうなんて、なんか違和感ある
これは、わたしが実際にふるさと納税に対して感じていたことです。
どうしても、この部分がぬぐえず、ふるさと納税導入からしばらく経つにも関わらず、利用に踏み切れませんでした。
いま思えば、ふるさと納税の仕組みを正しく理解できていなかったから、こう捉えてしまったんだなと感じています。
ふるさと納税のメリットは、特産品だけではありませんでした。
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ふるさと納税のメリット・デメリット
ふるさと納税は、寄付金控除を特例として認めた節税方法です。
……と言われても、わたしにはまったくピンと来ませんでした(笑)
わかったことは、
負担する税金が軽くなる
ということだけ。
また、ふるさと納税をしたからといって、住民税を納めなくてよくなるわけじゃないということも。
ふるさと納税は、あくまでも「仕組み」です
納税というと税金を納めている感覚になりますが、あくまでもふるさと納税は寄付金扱いであり、寄付した金額を控除して、所得税、住民税の負担を軽くするという話なんですね。
たとえば、社会保険料や国民健康保険料なども「控除」にあたり、あらかじめ収入から引くことができます。
簡単にいうと、控除がたくさんあったほうが「収入を低く見せることができるため、払う税金が減ってお得」ということ。
ふるさと納税もその「控除」にできるんです。
控除できる金額には上限があります
ただし、ふるさと納税をした分、全額が控除になるわけではありません。
好きなだけ納税して、節税しまくってやろう! というわけにはいかないのです。
ふるさと納税できる金額には、上限があります。
ここが、ややこしくなるポイントかもしれません。
具体的な金額は、年収から計算します。
ざっくりまとめると、寄付をする人の1年間の住民税の、おおよそ2割程度が上限です。
ですので、住民税を支払っていない人は、ふるさと納税をしても節税としての意味はありません。
また、寄付した金額から、2,000円を引いた額が控除されます。
2,000円は手数料のようなものだと覚えておくといいですよ!
具体的な寄付額を知りたい方は、手元に源泉徴収票を準備することで、ふるさと納税ができるWebサイトからシミュレーションをすることも可能です。
また、総務省のふるさと納税ポータルサイトには、目安が載っています。
都内在住の方は、東京の有楽町にあるふるさとチョイスcafeで調べてもらうことができますよ。
ふるさと納税をやってみたい!初めてだから分かりづらい点をふるさとチョイスcafeで聞いてきました
上限いっぱい納税するのではなく、少ないくらいを見積もっておくと、寄付損を避けられて良いですよ!
還付の手続きをお忘れなく
ふるさと納税をした年は、確定申告をするか、あるいは確定申告が不要になるワンストップ特例制度を利用し、還付の手続きをする必要があります。
手続きを忘れると、せっかく控除されて戻って来るお金があるのに、受け取れなくなります……。
お忘れなく!
ワンストップ特例制度で気をつけたいこと。申請書の地域ごとの違いからマイナンバーを送るときの注意点まで
特産品だけではないふるさと納税のメリット
こうしてふるさと納税の仕組みを学んでいくと、節税面からも利用したほうがいい理由がわかってきました。
とくに、わたしのようなフリーランス(自営業者)は、少しでも税負担を軽くしたい、できるだけ控除額を積み増していきたい、というのが本音です。
特産品を辞退することもできる
魅力的な特産品がたくさんあるのは事実ですが、どうしても特産品をもらうことに抵抗があるなら、辞退することも可能です。
寄付だけして、特産品(お礼の品)は辞退する。
それでいて、寄付金控除はしっかり利用できるので、節税はできますよね。
そういう方法もあります。
住んでいる地域にふるさと納税する
他の地域にばかり納税していたら、地元の税収があやうくなるんじゃないか……
そういう心配も出てきますよね。
このように感じる場合は、住んでいる地域にふるさと納税をすると良いですよ。
寄付金控除は受けられますので、節税にはつながりますね。
ただし、住んでいる地域にふるさと納税をした場合、特産品やお礼の品がもらえないケースがありますので、よくチェックしておきましょう。
テレビで見て気になった特産品をふるさと納税でいただく
雪中軟白ねぎ。
こどもが生で食べられるくらい、辛味もマイルド。
とってもとっても甘くておいしいネギでした。
山形県鶴岡市のふるさと納税の特産品です。
10,000円を納税したら、なんと6キロも届いてしまいました(笑)
とうてい食べきれないので、ご近所の友人に持って行ったり。
近所のスーパーでは手に入らない雪中ねぎなので、すごく喜んでくれましたよ!
わたしが感じたふるさと納税の魅力は2つ。
納税したお金で、その土地がどんどん良くなる
「特産品」「おトク感」だけが、なんとなくひとり歩きしてしまったふるさと納税。
わたしのように考え違いをしていたり、仕組みを理解できなくて利用できていない人がいると思います。
ふるさと納税は、節税や特産品によるお得感だけではなく、みんなが幸せになれるよう考えられた仕組みです。
じぶんのお金の使い道はじぶんで決めて、節約できるところはしっかり節約をして。
幸せなお金の使い道を考えていきましょう。