子どもに医療保険って必要なの?実際に2回も入院してわかった子どもの医療保険の必要性と選び方

手術室

「子どもにも医療保険って掛けておいたほうがいいのかな?」

子どもが生まれたら、少し気になってきますよね。

わが家の次女(4歳)は、2回ほど入院経験があります。
まさかうちの子が入院するなんて、思ってもいませんでした。

それまで、なんとなく加入していた子どもの医療保険でしたが、このときばかりは心強く感じたものです。

しかし、子どもの医療保険が絶対に必要なのか? と聞かれたら、そうでもないというのがわたしの答えです。

もちろん、これにはちゃんとした根拠がありますよ。
なぜそう思うのか、実体験をまじえてまとめていきますね。

目次

子どもには「医療費の助成制度」があります

子どもの病室
大人にあって子どもにない制度が、医療費の助成制度です。

これは、高額療養費制度とは違います。
子どもの通院・入院に対して、家計の負担を一定金額に収める制度なんです。

たとえば、わたしが住んでいる千葉市では以下のようになっています。

*通院
0歳〜小学3年生まで:1回300円
小学4年生から中学3年生まで:1回500円

*入院
0歳から中学3年生まで:1日につき300円(食事代込み)

非課税世帯は無料になりますが、所得制限もないため、かなり助かる制度となっています。

ただし、地域によっては4歳未満までしか助成がなかったり、22歳まですべて無料だったりと、大きな幅がある制度となっています。

この医療費助成制度の有無、そして充実度が子どもの医療保険の加入の決め手になってくるのです。

川崎病で入院したときにかかったお金

先に書いたように、わが家の次女は入院経験があります。

1回目の入院は川崎病でした。
入院期間は9日間で、親も付き添いです。

その間に掛かった費用は、以下のような内訳になりました。

入院費用:3,672円
関連費用:約19,000円
 

入院費用は、入院1日につき300円×9日分と、入院時のパジャマをレンタル(1日100円+税)していたので、それを含めた金額になっています。

関連費用は、付き添い中の食事代や、テレビ利用料金、おむつ等ですね。
合計で23,000円程度で済みました。

2度目の入院は鼠径ヘルニアで手術あり

2回目の入院は、鼠径(そけい)ヘルニアと言われる疾患です。
「脱腸」というとピンとくる方もいるかもしれませんね。

こちらは2泊3日の入院でしたが、お腹の手術を行っています。
(手術痕は2cmほどなので、小さなものですよ!)

ここで掛かったお金は、以下になります。

入院費用:900円
関連費用:4,000円
 

合計は約5,000円ですね。
入院費ですが、手術があっても金額に影響はなく、1日300円で済んでいます。

このときも24時間付き添いましたが、すでに4歳でおむつもいらなかったので、関連費用も低くなりました。

ほとんどが食事代ですね。
食材を病室へ持ち込むことは禁止されていたので、付き添い時のご飯は食堂で食べていましたよ。

医療費助成制度があれば家計負担は限定的だけど…

入院費用をみてわかるように、医療費助成制度があれば、家計の負担はとても限定的となっています。
普段のやりくり費用でもまかなえる程度ですよね。

この結果をみると、子ども用の医療保険に加入しなくても大丈夫ということ。

ただし、見てわかるように入院費用以外にもお金が掛かっているのは事実です。

わが家は、夫婦でなんとか乗り切りました。
夫の会社は、幸いにも「看護・介護休暇制度」があったため、無給にならずに済んでいます。

また、わたし自身も当時は専業主婦だったため、とくに仕事への影響はありませんでした。

長女がいますが、すでに小学生になっていてベビーシッターを頼む年齢ではなかったので、お願いせずに済んだのも大きかったですね。

もし、医療費助成制度があったとしても、

  • 自営業やフリーランスなど、休暇制度のない勤務形態
  • 小さい赤ちゃんがいてベビーシッターをお願いする必要がある
  • 親を遠方から呼ぶ必要がある

など、特別な事情があるときは、医療費以外の出費が大きくなることは間違いないですよね。

たすけあい共済で受け取った保険金

冒頭に書きましたが、以前はたすけあい共済のジュニア18コース(現ジュニア20コース)に加入していました。
そのため、川崎病で入院したときは、共済から保険金を受け取っています。

その額は、54,000円
実際に掛かったお金が23,000円だったので、受け取った保険金のおかげで家計にはプラスになりました。

実は、この経験があったため、解約するのにもかなり悩んでしまったんですよ(苦笑)

でも、医療費助成制度の面からも、夫の会社の福利厚生面からも、家計に大きなダメージは受けないと判断したので、解約するにいたりました。

しかし、医療費助成制度がなかったり、夫婦ともに自営業家庭などであれば、そのまま加入していたと思います。

ここからは、医療保険が必要だと思った方に向けて、わたしが、たすけあい共済に加入していた理由と、子どもの医療保険の選び方ついて紹介していきますね。

子ども用医療保険の選び方と考え方

わたしがたすけあい共済に加入していた理由の8割は、「不安」からです(苦笑)

実際に入院してみて、「あ、ほんとにお金が掛からないんだな。」ってわかりましたが、それまでは「本当に掛からないの?」と疑問だったのです。

つまらない理由ですみません(笑)

あとの2割の理由ですが、これは「保障内容の充実度」になっています。
たすけあい共済は、とても充実した補償内容だったため、加入しておいてソンはないと判断しました。

  • 保険料が月額1,000円と安い
  • 日額6,000円支給される
  • 手術給付金がある
  • ケガの通院でも日額2,000円が支給される
  • 割り戻し金がある
  • 1入院につき360日まで補償される
  • 個人賠償責任保険がつけられる
  • 先進医療特約もつけられる

保険料が安いのに、補償はすごく充実していますよね。
とくに、1入院につき360日も補償されるのは、保険としてちゃんと機能してるなぁと感じるところです。

しかも、割戻金で年間いくらか返ってきていたので、実質の保険料負担は月額900円くらいのときもありました。

子どもはふとしたことでケガをしたり、骨折したりもあります。
そのため、ケガで通院する場合にも、共済ならカバーしてもらえるんですね。

また、特約になりますが、個人賠償責任保険先進医療特約が安くつけられるのもポイントになってきます。

個人賠償責任保険とは?

これも体験談になりますが、わたしの妹が中学生の頃、あやまって学校のガラスのドアを割ってしまったことがありました。

このときに、ガラスのドアの修理費用が、個人賠償責任保険の保険金として受け取れたんです。

個人賠償責任保険とは
個人が日常生活における偶然な事故で法律上の賠償責任を負った場合につき、1億円を上限として支払われる保険。
補償は1契約につき家族全員。(実損保険:実際に掛かったお金分だけ補償する)
たすけあい共済より引用

こどもって、ものを壊してしまったり、故意ではなくても、お友達にケガをさせてしまうこともあるため、個人賠償責任保険は入っておいたほうが良い保険となっています。

共済の場合は、この個人賠償を比較的安くつけられるものが多くなっています。

子ども用の医療保険は「共済」を検討してみよう

カルテとハート

入院、通院、その他もろもろの補償内容をみても、加入するのであれば、生協のたすけあい共済はとてもおすすめできますが、たすけあい共済でないとダメ! というわけではありません。

ほかにも、県民共済労災の共済なども、とても充実している内容となっています。

何よりも保険料が安いため、家計の負担になることなく良い保障を得られるので、子ども用としてはおすすめできると思っています。

もし、これから子ども用の医療保険を検討するのであれば、ぜひ「共済」も検討してみてくださいね!

最後に、こどもの医療保険を考えるときのポイントをまとめておくと、以下のようになります。
[box04 title=”要点まとめ”]
医療費助成制度が充実しているなら、子どもの医療保険は不要!
ただし、自営業や福利厚生が薄い会社員の場合は前向きに活用する
必要と判断したら、こども用の「共済」を比較する
医療保障以外の部分(通院・特約など)も検討材料にする
加入が必要なら、0歳のうちに加入する[/box04]

子どもに医療保険を検討する場合、早いに越したことはありません。
持病や病歴によっては断れられることもあるため、できるだけ早いうちに、検討をすすめてみてくださいね。

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