貯金がうまくいっていない頃のわたしは、クレジットカードが大嫌いでした。
カードの請求書をみて、いつも「また使いすぎてる」とため息をつく日々だったんです。
しかし、このときから8年経ったいまは、生活費を含むほぼすべてをクレジットカードで支払うようにしています。
支払い日になると大きなため息をつくほど、カード払いで失敗していたわたしが、どうしていまはうまく利用できているのか。
まずは、わたしがクレジットカードで失敗した理由を掘り下げてみますね。
クレジットカードで失敗していた理由とは
わたしがクレジットカードで失敗していた理由は、実にシンプルです。
それは、
現金とクレジットカードを併用していたから
ということ。
この方法は、お金の出口が増えてしまい、複雑な家計管理になっている状態です。
このようなお金の管理状態では、成功するはずがありません。
現金で支払うと、その場で財布からお金が飛んでいき、カードで払ったものは翌月の財布からお金が飛んでいく状態です。
これでは、いつまで経っても「お金が足りない状態」から抜け出せませんよね。
クレジットカードは支払いを先送りにしているだけなので、本来ならば、現金と同じ感覚で扱うものです。
とくに、生活費でこの「ごちゃ混ぜ管理」をしていると、相当大変になっていると思います。
であるならば、わたしは思い切って、クレジットカード一括管理にしてみてはどうかな?と思うのです。
クレジットカードを使う人はお金が貯まらない!なんてウソです。
ここから先は、クレジットカードで生活費のすべてを支払うメリットを紹介します。
お金が貯まるクレジットカードの使い方
生活費をすべてクレジットカードで支払うとなると、ハードルを感じる方も多いですよね。
わたしが実際にやってみて感じるのは、家計管理がシンプルになって、お金の動きがよくわかるようになったということです。
現金管理の場合、お金のやりとりが複雑になり、かつ、増えてしまうのが現状です。
そのため、袋分け管理も、5週間やりくりもうまくいかない……という人がいても不思議ではありません。
現金管理で挫折した人は、クレジットカードを使い倒し、管理方法をシンプル化させることが先決です。
では、カードで支払う場合、家計にとってどのようなプラスの効果があるのでしょうか。
使途不明金がなくなる
現金管理の場合、レシートをなくしてしまった時点で、アウトですよね。
使途不明金として処理することになります。
クレジットカードの場合、使途不明金をなくせます。
カードの利用明細が残りますので、いつ・どこで・いくらの買い物をした、というのがすぐにわかるからです。
そのため、家計簿を締めるときも、お財布の残金とのすり合わせチェックをせずに済みますので、締め作業もカンタンです。
家計簿アプリのおかげで、すぐにチェックできる
家計簿アプリと連携しておけば、クレジットカードを使ったら「いつ・どこで・いくら使った」というのを自動で登録してくれます。
明細でも確認できることですが、アプリの強みは何と言ってもメモできること。
「食材購入」や「洋服購入」とメモを入れたり、あらかじめ決めておいた項目別に振り分けることで、家計簿が簡単に完成します。
中級者向け!クレジットカードで生活費を支払ってポイント大量ゲット!家計簿アプリで支出を管理すれば使いすぎも防止
家族カードのおかげで立て替え金が不要になる
現金で管理していた頃、夫に買い物を頼むときも、現金払いでお願いしていました。
そのときは「立て替え金」として、月末にまとめて精算していたんです。
精算するだけならまだ良いのですが、うっかり忘れていたり、レシートがなくなったり、どれを清算したか分からなくなったりで、正確な処理ができなくなることも……。
ここは、クレジットカードの家族カードを使うことで解決です。
生活費を1本化できますし、立て替え金の精算もいらないのでラクになりましたよ!
細かい家計支出をつける必要がなくなる
家計簿項目は、カードごとに分けておけばOKなほど、項目が減らせます。
カードの利用明細があれば家計簿代わりになるので、家計簿自体に細かい支出をつけなくて済むのです。
カードの明細はパソコンにダウンロードしてもいいですし、わが家のように、印刷をして残しておくのもよいですね!
(印刷する理由は確定申告のためなので、不要な方はPC上に保存でOK!)
現金にはない大きなメリット!保険がついている
現金は無くしてしまうと終わりですが、カードには紛失・盗難保険がついているので安心できます。
また、他人の不正利用には、全額補償してもらえるのも強みですね。
規約をよく読み、どのような場合で補償されないのかをチェックしておこう。
現金を家に置いておくと盗まれる心配もありますが、カードであれば盗まれても盗難保険と再発行で対応できます。
わが家は、防犯上のことも兼ねて、自宅に5万円を超える現金は置いていません。
せっかくがんばって稼いだお金を盗られたくないですからね(汗)
また買ったものを保証してくれる、ショッピング保険もあります。
わが家がメインで使っているイオンカードセレクトにも付帯していますよ。
イオン銀行が発行したクレジットカードでクレジット決済により購入した1品5,000円以上の商品が対象。
偶然による事故(破損事故、火災事故、盗難事故)で購入日から180日以内に被害を受けた場合に補償する制度です。
適用除外品もありますが、現金ではありえない保険です。
ポイントがさくさく貯まる
現金管理のときは、固定費や電気、ガスといった光熱費だけカード払いをしていました。
となると、貯まるポイントも結構少なめ。
支出をすべて1枚のクレジットカードで管理するようになってからは、ポイントがさくさく貯まるようになりました。
交換レートは1,000ポイント=1,000円分のWAON
イオンカードセレクトで溜まったときめきポイントは、電子マネーのWAONに交換して買い物のときに使っています。
とっておきたいいざというときの対策
さて、メリットの多いクレジットカード管理ですが、とっておきたい対策が3点あります。
家計のセーフティネットにもなるので、必ず設定しておいてくださいね。
- キャッシング枠を0円に設定する
- 毎月使えるショッピング枠を決める
- リボ払いは絶対に利用しない
わが家で所有しているクレジットカードは、どれもキャッシング枠は0円にしてあります。
ショッピング枠は、すべてをカードで払う場合、少なすぎると困るときも。
特別費が重なったときなどを考慮して、おおむねこれくらいになるかな、というところを設定しておくといいですよ!
わが家は、おおむね50万円前後です。
そして、リボ払いは絶対に利用しないこと。
終わらない借金の始まりです。
リボに手を出したくなってきたら、家計の中身を見直すのが先です。
いくらカードで管理するのがラクとはいっても、支出が収入を上回っていれば破綻します。
もし、現状支出が多く、いまある収入だけで足りていない、あるいは貯金がまったくないのであれば、カード管理はやめて、現金で管理していきましょう。
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現金とカードを良いとこどりしたデビットカード
それでも、やはり現金管理はATM手数料を気にしたり、毎月銀行に行って振り分けたりと大変なのは事実ですよね。
そんなときに活用してみたいのが、現金とクレジットカードを良いとこどりしたデビットカードです。
わたしも活用している住信SBIネット銀行は、VISAデビットカード付きのキャッシュカードが発行できます。
使った分だけ、その場から引き落とされるので、使いすぎ防止に役立ちますよ!
VISAブランドなので、基本的にVISAが使える場所はどこでも使えます。
住信SBIネット銀行のVisaデビットカードを作ろう。ATMの手数料無料回数を気にせず使える方法
クレジットカードは「気軽に使う」ようなものではない
「クレジットカードだと使いすぎてしまう」
「お金を持ってなくても買い物できるから、つい気軽に使ってしまう」
ズバッと言ってしまうと、これって単なる言い訳なんですが、わたし自身、カードで失敗したときはいつも口にしていました。
いまは意識を変え、クレジットカードも現金と同様に使う感覚を持つようにしています。
例えば、20万円の4Kテレビを買いたいと思ったとき、20万円を一括で支払える現金が、いま口座の中にあるのだろうか?と冷静に考えていますよ。
いくらまでならカード払いをしても大丈夫なのか
これを把握するために、毎月の家計簿も、総資産のチェックも欠かさずやっています。
2016年度の貯蓄額は178万円。年末に家計簿を締めるときに見ておきたい家計運営で大切なポイント3つ
クレジットカードの使い方はじぶん次第
クレジットカードで支出を管理するようになって感じた大きなメリットは、以下の2点。
- お金の流れがわかりやすくなり、すべての支出が「見える化」できた
- 現金管理のときより管理するものを減らせたので、手間が大幅に減った
いまでは、月に1度しか家計簿をつけませんし、見ることもありません。
家計簿の内訳はクレジットカードの明細として自動で出来上がってくるので、それを印刷したあとは口座から直接引き落とされるものをちょこちょこっと入力すれば完了です。
クレジットカードを違う側面から見ると、メリットも多いことがわかります。
お金が貯まらない言い訳をクレジットカードのせいにしていたら、クレジットカードを使ってる人はお金が貯まらない、という結論になるでしょう。
でも、お金を効率よく管理するために、クレジットカードを利用するというのであれば、お金が貯まらない原因にはなりません。
それをふまえた上で、クレジットカードの特性を家計管理に役立ててみてくださいね!