わたしは、過去、自動車ローンで大失敗しています。
頭金20万円を用意したものの、
金利の比較や調査をせずに、勧められるがまま、高金利のローンを利用してしまったのです。
いま思えば、考えられないことをしてしまいました。
金利も、総返済額も、全部でいくらになるのか、考えたことがなかったのです。
当時19才で、立場はアルバイト。
勤務期間もまだまだ短く、信用はゼロです。
利用できるのは、信販系の自動車ローン(オートローン)くらい。
未成年なので保証人が必要でした。
しかも、車は担保になっていました。
返済が始まって、はじめてじぶんの認識の甘さを痛感したんです。
よく勉強しておけばよかった……。
初めて自動車ローンを利用する場合、わからないことが多いですよね。
わたしの経験談をふまえながら絶対に押さえておきたい10のポイントをまとめました。
1:ディーラー紹介のローンはお得なのか
自動車を買うときに、まず聞かれるのがローンの有無です。
わたしは当時貯金もなかったのでローンを組んで購入することにしましたが、そのときに、ディーラーで組めるローンをそのまま利用しました。
それは、信販系のオートローンと呼ばれるもの。
わたしが利用したのは、オリコのオートローンでした。
金利は本人属性次第。未成年の場合は保証人が必要
当時の記憶をたどっているので、いまのオリコのオートローンと違う部分もあるかもしれません。
そこはご了承くださいね。
オリコのオートローンは、比較的審査も甘いので、当時19歳の信用が低いわたしでも借り入れることができました。
しかし、未成年で勤続年数が短いことから、保証人が必要になりました。
契約するとき、金利の説明があったか、記憶には残っていません。
オリコの場合、金利は一律に決まっておらず、本人属性によって金利が変わるそう。
未成年で勤続年数が短ければ、当然金利も高かったことでしょう。
返済期間4年、返済額が毎月29,000円。
計算すると、総返済額は139万2,000円。
110万円程度をローンで組んでいたので、金利は29万円ほど。
逆算すると金利は10%を超えてきますよね。
いまなら、そんな高金利のローンを利用することはなかったでしょう。
2:信販系オートローンか銀行(金融機関)のマイカーローンか
信販系ローンとは別に、銀行などの金融機関が貸してくれるマイカーローンもあります。
この2つの大きな違いは「審査」と「担保」にあります。
審査の違い
銀行などの金融機関のマイカーローンのメリットは、金利の低さにあります。
しかし、審査が厳しく、時間も掛かります。
金利は高いけれど、審査が通りやすいのが信販系。
金利は大切です。
総返済額に大きな違いが出てきますので、審査が通るなら、金融機関系のローンを利用するのが得策ですね。
無担保と有担保
信販系の場合、返済期間中は車が担保に入っている状態になっています。
ざっくりいうと、途中売却をしたくても、一括返済後でないと売却ができません。
銀行などの金融機関の場合、無担保になっていますので、返済期間中でも車を売却できます。
ただ、ローンはしっかりと残ってしまいますよ。
銀行系ローンで組む場合は現金払いになります
現金払い・・・?ローンなのに?って思いましたよね。
これは、銀行系のローンを利用した場合は、自動車販売会社にとっては現金払いと同様になる、ということなんです。
借入先の銀行から、販売会社に直接代金が振り込まれます。
(金融機関によっては、いったん受け取ったあとに、じぶんで振り込む方法を取ることも。)
その後、銀行にお金を返済していく形になります。
3:仮審査は早めに
銀行系ローンを利用するなら、仮審査は早めに出しておきましょう。
というのも、ローン審査自体に時間が掛かります。
また、仮審査通過後から販売会社のほうで事務手続きに入ります。
本審査通過後、販売会社へ現金振込確認後の引き渡しになるので、金銭のやりとりを含めた手続きだけで2週間近くかかります。
審査に必ず通るとも限りませんので、複数の機関の仮審査を受けておくと時間の節約になりますよ。
4:金利比較は徹底せよ
自動車ローンにも、変動金利と固定金利があります。
また、金融機関によって金利の差も大きいので、金利比較は徹底的にしておきましょう!
銀行によっては、住宅ローンを借り入れているところで自動車ローンを組むと、金利が優遇されることも。
新社会人の方はまだまだ信用も低く、金利が高くなってしまいがち。
ここは、ご両親が住宅ローン返済中であれば、相談してみるのもひとつの手ですよ!
返済方式で返済総額が変わります
返済方式には2つの方法があります。
元利均等返済と元金均等返済です。
元利均等は、毎月同じ金額の返済になります。
元金均等は最初の返済額は高めですが、返済が進むごとに毎月の返済額が減っていきます。
(※200万円を金利3%、10年で返済した場合)
双方にメリット・デメリットがありますが、元金均等方式のほうが総返済額は下がる仕組みになっています。
5:無理のない返済計画を立てる
ローンは早く返したい・・・
でも、そう思うあまりに、無理な計画を立てないように気をつけましょうね。
銀行系のローンであれば、最長10年掛けて返済することもできます。
ローン=借金であることに違いはありませんが、地方では車がないと通勤に不便を感じることもあります。
その場合は、「車は投資」と割り切って、ローンを正しく活用していきましょう。
6:繰り上げ返済可能なものを選ぼう
無理のない計画を立てて、返済をしながら貯金ができれば、まとまったお金ができた段階で「繰り上げ返済」をすることもできますよね。
繰り上げ返済をすることで、結果的に返済期間を短縮できますし、金利も減らすことができます。
無理のない返済をしながら、繰り上げ返済をめざす。
これが、ローン返済のコツですね!
7:頭金はどうする?払う・払わないそれぞれのメリット
わたしが初めて車を買ったときは、がんばって貯めた20万円を頭金にしました。
でも、貯金がなくなってしまいました・・・
ローンの返済も苦しく、貯金もない状態です。
この状態、かなりきついです(笑)
頭金はとくに入れる必要もないので、貯金にゆとりがあるなら入れてもいいですし、余裕がないのであれば、手元資金として残しておくことをおすすめします。
8:車の維持費がいくら必要なのか考えておこう
自動車はローンが返済できればOK!ではないですよね。
維持費というものが掛かってきます。
- 自動車税
- 自動車保険料
- 月々のガソリン代
- オイル・タイヤ交換などメンテナンス費用
- 車検
ざっと見積もってもこれだけあります。
自動車保険はダイレクト保険を利用したり、ガソリン代は提携クレジットカードを利用するなどして、少しでも安く抑えておきたいですよね。
車検も、あまりにも安すぎる場所は避け、安心してみてもらえるところを探しておきましょう。
結果、それが長く乗れる秘訣になりますよ!
9:会社のコネはうまく活用しよう
そこそこ大きな企業になると、会社からの紹介でローンが組めたり、労働組合があれば「ろうきん」を利用することも可能です。
小さな会社でも、信用金庫とつながりがある会社で、給与口座に指定されている場合、扱っている自動車ローンを優遇金利で利用できることもあります。
わたしの弟が、この方法で住宅ローン金利並み(2%以下)で自動車ローンを利用しています。
じぶんの会社のツテやコネを使って、低金利に借り入れることができないか、調べてみてくださいね。
総務に相談すると、いろいろ教えてくれるかもしれません。
労働組合があるなら「ろうきん」が借りやすい
夫の勤務する会社には労働組合があるので、ろうきんを利用できます。
ろうきんの扱うマイカーローンは低金利です。
また仮審査もありませんので、すぐに本審査に進むこともできます。
(これは会社や本人属性によるかもしれません。)
見落としがちですが、労働組合に加盟しているなら、ろうきんも候補にいれてみましょう。
10:安全運転をこころがけよう
最後がいちばん大事です。
危険な運転をして事故をし、廃車になってしまったらローンだけが残ります。
また、自動車保険を使えば、保険料も上がってしまいますよね・・・
安全運転をして、ゴールド免許を目指しましょう!
ゴールド免許は保険料も割引がありますし、自動車ローンでの優遇を取っている銀行もあります。
せっかく買った車をすぐに事故で壊したりしないよう、安全運転を心がけていきましょう!