ボーナスが貯金できないときの改善策。ボーナス依存から抜け出して健全な家計へ変身させるやりくり術

「赤字を補填するだけでなくなってしまう。」
「ボーナス払いがあるから、全然自由に使えない。」

せっかくのボーナスなのに、なんだかんだと使い道が決まってしまい、自由に使えるお金が1円もない! なんてことも、ありますよね。

かくいうわたしも、以前はボーナスに依存しきった家計でした。
ボーナス時期はうれしいはずなのに、気分が憂うつになるときも…。

うちはボーナスに頼らないとやっていけないんだなぁと思っていたのですが、ふと、「もしかしたらお金のやりくり方法を変えることで、使えるお金が生み出せるのでは?」と思い、毎月のやりくりとボーナスの配分を思い切って変えてみました。

それ以降、少しずつ自由に使えるお金ができ、お金が貯まるようにもなってきました。

この記事では、わたしが実際にやってみた「ボーナスを有効活用しながら、家計を改善させる方法」をご紹介します。

毎月の赤字をボーナスで補填している家庭には、有効なのではないかと思います。

目次

ボーナスでやってはいけないこと

価格ドットコムの調査で、「2016年冬ボーナスの使い道と平均消費金額」というものがあります。

見てみると、以下のような使い道になっていました。

1位 貯金/218,452円
2位 ローン返済/177,392円
3位 子どもの教育費/150,037円

あくまでも平均なので、もしかしたらこれ以上の場合もあるかもしれません。
教育費の金額も、そこそこ大きいですね。

ボーナスの使い道として、家計リスクが高くなる使い方があります。
それは、以下のような内容です。

住宅・自動車ローンなどのボーナス払い
医療・生命保険(掛け捨て)などの支払い
税金の支払い
マンション・駐車場などの管理修繕費の支払い

計画的にこれらを活用しているのではなく、毎月の支払いに余裕がないから仕方なくボーナス払いにしている場合にリスクが高くなります。

共通するのは「絶対に必要な支払い」ということ。
医療保険の支払いは別として、住宅や自動車のローン、税金、管理費修繕費は、遅延できないものですよね。

実は、わが家がやらかしていたのが、ローンの支払い以外の3つの項目なんです。

生命保険は支払いができないと保障が受けられなくなるし、税金は督促も来るうえに、延滞金も掛かってきます。

管理費の支払いができなくなれば、マンションを売却することなりますし、最悪の場合、裁判沙汰だって避けられません。

とはいえ、これらを毎月の支払いに組み込めないからやっているのであって、それをいきなり全部家計に組み込むことはできません。

そこでわたしが取った対策は、「高くなってしまったリスクを限りなく低く抑える」ために、「ボーナス払いでもリスクが高くならない支払いと入れ替える」ことでした。

ボーナスは、いつでもやめられる支払いに有効活用する

「ボーナス依存してもいいようなもの」とはいったどんなものなのか。
それは、いつでもやめられるものや期間限定のものです。

1つ1つは少額でも、積み重ねたら大きな金額になります。
まずは、「いつでもやめられる・期間限定」をキーワードに、いくつかピックアップしてみましょう。

【期間限定】幼児の教育関連費

幼稚園や保育園の月額利用料は無償化されていますが、必要なお金というのはゼロではありません。

たとえば、授業後の習い事のお金、保護者会費、給食費、一時保育、延長保育利用料など、園によっては別途必要になるお金があると思います。

それらをボーナスから予算をとっておき、使うようにする方法があります。

習い事・塾代・新聞の購読・ジム費用等

習い事代や塾代を家計から捻出している家庭は多いかもしれません。

もし、住宅ローンなどボーナスリスクが高い家庭であれば、これらをボーナス払いに変えていく手もあります。
なぜなら、最悪の場合やめられるからです。

習い事代が月々20,000円なら、年間24万円です。
5年間続けたとして、120万円。
2人分×5年なら、240万円にもなります。

これをボーナスから支払うようにしていけば、家計の負担は軽くできます。

ボーナスで予算をとって年払いに変更することで数千円の節約になるサービスもあるかもしれません。
小さなことですが、節約した分だけ貯められるお金は増えたということです。

スマホ代・インターネット料金

最終手段になりますが、連絡手段として残すだけにするならば、格安スマホが1台あればなんとかできます。

通信費は家計のなかでも締める割合が大きいもの。
1人1台、家族4人分で4〜5万円もスマホ代に使っている家庭もあるかもしれません。

となると、1年間で48〜60万円にもなります。
もちろん、これをボーナスから出したところで、支出全体の負担は変わりません。

しかし、ボーナスリスクを下げるためならば、取れる策の1つです。

スマホ代自体を節約したいなら、こちらの記事がおすすめです。
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被服費・雑貨

市販の家計簿をみてみると、洋服代も毎月の項目に組み込まれていますが、これはボーナス払いにしても良いかと思います。

ボーナスで年間の被服費予算を決めておき、その中でやりくりすると無駄使いや予定外の買い物も減らせます。

わが家は、夫もわたしも仕事柄私服でOKなので、家族4人の被服費の予算は年間10万円でとっています。
ボーナスごとに5万円を追加するようにして、そこからやりくりするようにしています。

軽くなった家計分ほどしっかり積み立てる!

幸せになろう

ボーナスリスクが高い家庭は、家計の支出とボーナスからの支出を入れ替えたり、組み替えたり工夫をしながらリスクを下げる必要があります。

先にも書きましたが、そんなことをしても、全体の支出が減るわけではありません。

上にあげたような「期間限定のもの」や「いつでもやめられるもの」をボーナスで支払い、「長期に渡って」必要なお金は家計から捻出すること。

これをするだけでも、家計を守ることができます。

結構、ギリギリなやり方してない?なんて思われるかもしれませんね(笑)
確かに家計がギリギリで、なんとかしないと!と思っていたことには違いありません。

しかし、これをすることで、毎月の管理がとても楽になりましたし、ボーナスで支払ってまでやるものなのか?という視点で、家計のムダを断捨離できたのも事実です。

わたしは、こうしたギリギリだけども少しずつの改善をすることで、年間100万円以上の貯金に繋げてきました。

家計管理は、お金を貯めること、節約することがすべてではなく、家計に手を加えて、どのようにお金を配分するかを考えるのも家計管理術です。

アイデア次第で、いくらでも家計を守ることができます。

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